ダルシーのにっき: 恐怖のRTボタン

2012年3月15日木曜日

恐怖のRTボタン

Twitterを使っていらっしゃらない方には???というタイトルかと思いますが、ネット世界、ひいては現実世界でも身に降りかかるかも知れない落とし穴のお話です。



danger_2
danger_2 / openDemocracy

Twitterには、RT(リツイート)という機能があります。

どういうときに使うかというと・・・ザックリ言えば、誰かが発言した事(ツイート)をみんなに広めたい時に使います。
この場合の「みんな」の範囲は、自分のことをフォローしているフォロワーさん全員です。

RTには、公式RTと非公式RTがあり、公式RTは発言元の人がつぶやいた内容がそのまま再度つぶやかれます。

これに対し、非公式RTは発言元の人のつぶやきに、自分の意見やコメントを追加してつぶやく事が出来ます。

この辺りの事は、rikuoさんが書いていらっしゃる記事が分かりやすいので、こんなザックリじゃなくてちゃんと教えろ!という方は、rikuoさんのブログの記事「Twitterの公式RT、非公式RT、QTの違いを分かりやすく図で書いてみた」をご覧になってみてください。(と、見ず知らずの方の褌で相撲とって良いのかしら・・・)


さて、本題です。

地震や原発問題など、いつ我が身に降りかかるやもしれないマイナス要因の問題が山積する今、誰しもが少なからず心のどこかに不安を抱えて生活していると思います。

そんな今だから言いたい事がある。


情報は吟味して受け入れましょう!


昨年3月11日の大震災、いち早く情報を入手できたのはTwitterでしたが、同時にTwitter上には数々のデマも流れました。
  • 石油コンビナートの爆発で有害物質の雨が降る
  • 放射線にはイソジンを飲むと良い
  • 関西電力の友人から節電のお願いが来ています
  • 避難所で餓死者が出ている
  • 会社で棚の下敷きになって身動きが取れない、このままでは死んでしまう
などなど。

こういった、人の不安を煽るような情報、善意を逆手に取るような情報には特に注意が必要です。
人は、信憑性の低い情報の場合、安心材料ほど受け入れにくく、不安材料は易々と受け入れてしまうもの。

もちろん、それを利用するような輩が一番の癌ですが、受け手も自覚を持つべきだと思います。

先日、私のタイムラインに流れてきたRTにも、酷いものがありました。

ひき逃げに遭ったので、情報を欲しいという内容のもので、ご丁寧に車両ナンバーまで記載されていました。

公式、非公式共にリツイートされていたので、関連したアカウントのツイートを追ってみたところ、最初に発言したアカウントが特定のフォロワーに送ったツイートにこんな発言がありました。

「友達に頼まれただけだから俺に言われても知らねーよw」

呆れます。
このツイートは、この日に最も多くRTされたツイート第3位に入るほどのRT数になりました。
現在、このアカウントは削除されていますが、非公式でRTされたこのツイートは、ネットのゴミとして存在し続けます。

「拡散希望」「RT希望」などの記載があるものは、まず情報ソースを自分で確かめてからリツイートする。

「そんな暇あるわけない」とか、「ソースの確認?面倒くせーな」とか思うなら、はなっからリツイートしなきゃ良いだけの事。


RTボタンを押す前に考えましょう。あなたの善意、本物ですか?







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