ダルシーのにっき: ジェニィ

2009年6月24日水曜日

ジェニィ

愛猫家で知られるポール・ギャリコさんの作品です。

映画好きの方ならハリウッド映画のポセイドン・アドベンチャーの原作者と言ったほうが分かりやすいでしょうか。

少 年(ピーター)が交通事故の拍子に白い雄猫になってしまいます。猫になってしまった事実をようやく受け止めたものの途方に暮れている時、ジェニイという雌 猫に助けられ、ピーターはジェニイから猫としてのしきたりや作法を教えられながら成長していくというファンタジーです。



猫を扱った作品で 以前、「あたしの一生」(ディー・レディー著)という作品を読みましたが、「あたしの一生」は猫目線でストーリーが展開していくので読みやすかったのです が、「ジェニイ」は、人間が猫になってしまうというファンタジーならではの出だしに、読む前から若干の抵抗がありました。

物語としては面白かったのですが、訳が古いこともあり、主人公の話し言葉(8歳の子供というよりおじいちゃん言葉)が最後まで気になってストーリーに入りきれずに読み終わってしまいました。

和訳版を読む場合、少々違和感があるかもしれない一冊です。

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