ダルシーのにっき: 1月 2011

オンディーヌ


ジャン・ジロドゥの戯曲「オンディーヌ」

原作はドイツの作家フリードリヒ・フーケの小説「ウンディーネ」。
このフーケですが、ジロドゥに負けず劣らずの波乱万丈な人生で、作家になる前は軍人でした。
フーケは軍人時代に一般女性と結婚しましたが、数年後には女流作家と結婚するため、離婚。
この作品には前妻への想いが込められていると言われています。

しかし、ジロドゥが書き上げたオンディーヌは原作とは異なる解釈で作られています。
両作者の母国、ドイツとフランスのお国柄の違いもあるのでしょうか。

タイトルのオンディーヌは水の精。
古き西洋には地・風・火・水にも精霊が宿ると考えられ、水の精はとりわけ美しい姿を持つとされていたそうです。

さて、戯曲「オンディーヌ」は・・・

オンディーヌは水の精ですが、とある湖のほとりに住む漁師の老夫婦の養女として育てられていました。

ある嵐の夜、オンディーヌは騎士ハンスと出逢い、二人は恋に落ちます。
天真爛漫なオンディーヌに心惹かれるハンスは、オンディーヌを后に迎えたいと願うのですが・・・

水の精の世界では掟がありました。
-決して人間を愛してはいけない-

水界の王にハンスとの結婚の許可を乞うオンディーヌ。
でも王は、人間の貞節を疑い、二人の結婚に反対します。

結婚の許しと引き換えに、オンディーヌは水界の王とある契約を結びました。
「もしハンスがオンディーヌを裏切れば、ハンスの命は尽き、オンディーヌはハンスとの記憶を永遠に失う」

城に戻って幸せな生活を始めた二人ですが、オンディーヌは水の精。宮殿のしきたりや作法など、知る由もありません。
城ではオンディーヌは笑い者。そしてさらにハンスには、古くからの許婚ベルタがいました。
ベルタはハンスの心を取り戻そうと、邪心と知恵を働かせます。

純粋そのもので、人間界の嘘や邪心・形式ばった生活に馴染めないオンディーヌを扱いかねたハンスは、次第にベルタへと心を寄せていきます。
そんなハンスに対し、オンディーヌはベルタの邪心を気づかせようとしますが、ハンスには逆効果。
ますますハンスの心はオンディーヌから遠ざかっていくのでした。

ある日、オンディーヌは気づきます。
このお城は水に囲まれている・・・

オンディーヌは「水に気をつけて」とハンスに警告し、彼の命を救おうとする一心から彼を裏切ったと見せかけ、城から姿を消すのでした。

ハンスとベルタの結婚式が近づく中、ハンスは姿を消したオンディーヌの行方を追わせます。
そして迎えた結婚式の朝、オンディーヌは捉えられ、魔女裁判に掛けられるのでした。

愛するハンスのため、裏切ったのは自分だと言い続けるオンディーヌでしたが、そこに現れた水界の王には、嘘は通じません。

ハンスも、オンディーヌは自分を裏切ってなどいないどころか、自分を愛し続けていた事、苦悩してきた事を知ります。
狂気にとらわれたハンスは結婚式の事など忘れ、城の中をさまよった末、オンディーヌの前に現れます。
出逢った時の心の結びつきを取り戻す二人でしたが、水界の王との契約は果たさねばなりませんでした。

ハンスの命は尽き、オンディーヌの記憶は消え、彼女は水界へと戻ります。

日本では浅利慶太さんの演出で劇団四季が公演しています。
かつてオードリー・ヘプバーンも演じたこの作品。日本でのオリジナルキャストは加賀まり子さんだったそうです。

劇団四季といえばミュージカルのイメージが強いですが、ストレートプレイも時々公演しています。
1998年の公演以来上演されていないこの作品。久々にこの春、自由劇場で公演が予定されています。
何度か観ていますが何度観ても色褪せない作品。
私には、原作よりもジロドゥの戯曲の方が心に響きます。
今回も、少なくとも1回は観に行かなくては。

四季版の最後、オンディーヌが息絶えたハンスを見つめながら王に言ったひとことが心に残ります。

「生きていたらきっと好きになったでしょう!」

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携帯電話が使えなくなる?

Photo by SHARAKU

昨日、白いシカのとぼけ顔がイラっとくる話をしましたが、関連した話題でもう一つ思ったこと。

テレビはアナログからデジタルへ移行します。アナログ放送は終了するため、アナログテレビはそのままではガラクタになってしまうわけですが…同じように携帯電話の一部機種もガラクタになってしまうこと、ご存知でしょうか?

携帯電話の一部機種は、2012年7月24日をもってガラクタと化します。

随分前から地味~にちょいちょい話題になっていたのでご存知の方も多いでしょう。
今日の話題は「新し物好きさん」には不要な話題。
アナログ人間さん向けの話題です。

携帯電話やテレビ・ラジオの放送、無線機器など、通信機器は電波で情報を送ったり受けたりしているわけですが、この電波、実はいろいろ種類があります。

ここでは簡単に説明しますが、「電波」はその字にもある通り「波」です。

波といえば海。
さざなみ~津波まで波の大きさはたくさんありますよね?

通信における「波」である「電波」にも同じように種類があります。
波の一番高い点(頂上)から、次の波の頂上までの長さを「波長」といい、一定時間にいくつの波が立つかを表す数(波の個数)を「周波数」といいます。

この「波長」と「周波数」によって名前が付いていますが、それが「周波数帯」です。
「周波数帯」というと難しそうですが、短波や長波などという言葉は耳にした事があるかもしれません。これが周波数帯です。

例えば「長波」の周波数は30–300kHz、波長は10km-1km。
そしてこの帯域を使用しているものの一つが電波時計。
同じように、中波はAM放送、超短波はFM放送などに使われています。



お気づきかと思いますが、周波数帯によって使用用途が違うわけです。






では本題。

図の通り、携帯電話は800MHzのあたりを使用しているのですが、実はこれ、全部の携帯電話ではなく、DoCoMoとauの一部が使用しています。
ソフトバンクは?というと、1.5GHz帯を使用しています。

同じ「携帯電話」という物でも、会社によって違う帯域を使っているため、同じ帯域に纏めて整理しようね!ということになったわけです。

分かりにくいかもしれないので例えると…

カウンターしかないお寿司屋さんに行ったら大行列!
中を覗いてみたら飛び飛びで席が空いています。

「詰めてくれたらもっとみんな座れるのに…」って思いますよね?
そこで板さんがお客さんに「左から順番に詰めてください!」と言いました。

なので飛び飛びに座っていたお客さんは席を移動しました。

これでたくさんのお客さんがお店に入ることができ、無事皆さんお寿司を食べることができました。
めでたし、めでたし(^^)


つまり、今は、板さん(総務省)がお客さん(携帯電話会社)に「席をつめて」といっている状況。という事です。

で、席をつめることになったお客さんがDoCoMoのmovaさんとauのCDMA 1Xさん、CDMA 1X WINのICカード非対応機種さんということです。

今のお店の中はこんな感じ



でも、席を順番に詰めていくということは、元の席から移動しなきゃならないお客さんも居るわけで…
元いた席をDoCoMoさんとauさんに譲ることになりそうなお客さんが、コンサートやミュージカルで使うワイヤレスマイクさん達。

現実的には、劇団四季では所有するマイクすべての交換に6億円近く必要だそうです。

マイクを交換しても、マイクを調整する機械だって対応が必要だし、それはこういう設備が備わっている会場全てに影響するわけで…
総務省の試算では、こうした買い替えなどに必要な費用を1千億円程度とみているそうです。

こんな調子で、「席を詰める」だけでも大騒動。

お話をもっと大きくすると、テレビのアナログ放送で使用していた周波数帯が不要になるので…

じゃあもっとお客さんを座らせてあげられるよね!と考える板さん。

周波数帯再編は、携帯電話会社だけでなく、電気通信業は全体的に影響を受けていることになります。

もしこのままワイヤレスマイクが携帯電話に席を譲ると、しばらくの間は、コンサートや演劇などの公演で、音響や演出に影響が出るかもしれません(-_-;)

観たい演目は今のうちに観ておこう~っと。

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おい!Google!!

GoogleのBlogger。

ちょっとクセはあるけど、基本的にはこのブログサービス、気に入ってるんです。

でも、困ったことが一つ。せっかく頂いたコメントがスパム扱いになるときがあるってこと。
しかも、特定のユーザーではなく、同じ方からいただいたコメントでも、フィルタにひっかかったり、ひっかからなかったりする(ーー;)

Bloggerユーザーで、同様の状況で困ってる人がたくさん居る中、ヘルプフォーラムではGoogleさんはノーコメント&無反応。
Bloggerのフォーラムには、時々Google社員も登場するのですが、この問題については一向に出てこない。そのほかの質問(実力派ユーザーさんなら解決できそうな質問)には登場してくるクセに。。。

基本的には気に入ってるの。だからブログサービスを変えたくは無いんだけど・・・

だからこそ言いたいことがある。






おい、Google!判断基準があいまいなこのフィルタ、何とかしてよ!!

勝手にフィルタサービス始めたのはそっちなんだから、カスタマイズ出来るようにするか、そうじゃないならこのバグ直して!!


速やかに!!!


だって、失礼でしょ?
せっかくコメントくれてるのに、スパム扱いだなんて。


気分悪いわっ(ーー;)

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何がなにやら・・・

メインブログのカテゴリ整理に伴って、このブログも変更したのはいいけど、イマイチ思うようにレイアウトできてない(+_+)






そして、今までメインブログで使っていたテンプレートも、随分作りこんだから愛着があるし・・・いっそのことこっちのブログで使っちゃおうかとも思いつつ試行錯誤中。

2ついっぺんに変更するのは、私のキャパを超えていたのかも(^_^;)

でも、カテゴリ分けがしっかり出来て、気持ちだけはスッキリ♪

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Bloggerで記事の投稿ができない!!

ホントは違う事書こうと思ったのに(>_<)

この記事書くのに実は3時間以上掛かってるんです(ーー;)

たった4行なのに?とお思いでしょう・・・念のためお伝えしておきますが、


PCオンチではありません!!!


投稿の入力欄がずーっとローディング状態で入力できなかったんです。

今もその状態は続いています。

投稿してんじゃん!って?






そうなんです。なぜか、ダッシュボードの言語を「英語」にすると、正常に投稿できるんです。

これを発見するのに1時間近く掛かりました(ーー;)

理由はわからないけど、きっといつかまた陥りそうなので覚え書き♪

Googleさん・・・

なんで????

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お好み温度はマイナス10℃!?

もう随分長い事使っているうちの電子レンジ。

この電子レンジには「お好み温度」って機能が付いていて、温めの温度をお好みに設定できるのですが・・・

今日、何気なくツマミをいつもと逆方向に回してみたら↓↓


マ、マイナス10℃???


えーっと、温めた状態がマイナス10℃のものって何でしょう???

ひょっとして・・・


南極仕様??


まさかね~(^_^;)


じゃ、マイナス10℃に冷やせるとか??


もはや「温め」という大前提が崩れてます(^_^;)


冗談はさておき、でもホント、この温度って何に使う事を想定してるんだろう・・・。

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