2010年8月14日土曜日
あたしの一生 ~猫のダルシーの物語~
ご自身も愛猫家として知られる作家さん、ディー・レディーの作品。
訳はこちらも作家の江國香織さんです。
内容は、完璧に猫目線からの構成になっています。
主人公は猫のダルシー(あたし)。そしてその飼い主は「あたしの人間」です。
通常、人間目線だと飼い主が猫の躾なり世話なりするわけですが、ダルシーは自ら人間を選び、精一杯の愛情を注ぎます。
猫目線から人間にイライラしたり嫉妬したり。
ダルシーが人間だったら高飛車な女性なのかな?って思うほどですが、逆にいえばそれだけ「あたしの人間」を愛しているのでしょうね。
猫好きさんにはたまらない一冊でしょうが、ぜひ猫好きさん以外の方にも読んでいただきたい一冊です。
正直、江國香織さんの本は食わず嫌い(?)というか、ちょっと苦手でしたが、この訳はハマリ訳だと思います。
ちょっと切ない物語。秋にお勧めの一冊です。
0 コメント♪:
コメントを投稿