ダルシーのにっき: 続 ・ネットワーク上のファイルが開ける人と開けない人

2012年1月30日月曜日

続 ・ネットワーク上のファイルが開ける人と開けない人

以前、ネットワーク上のファイルが開ける人と開けない人の記事で書きましたが、これと同様の現象が別の理由から生じる可能性もあるので、続編として記事にします。

前回はOfficeの機能がトリガーになったわけですが・・・

WindowsVista、及びWindows7でこれらの現象が発生し、前回の対策で現象が解消しない場合、受信ウィンドウ自動チューニング機能を無効にすることで解消できるかもしれません。


Cat windowCat window / raindog



WindowsVistaおよびWindows7には、受信ウィンドウ自動チューニング機能が搭載されています。
これは、ネットワーク経由で TCP データを受信するプログラムのパフォーマンスを強化する機能で、Microsoftさんも


WinHTTP トラフィックの受信ウィンドウ自動チューニングを有効にした場合、ネットワーク経由でのデータ転送がより効率的になることがあります。

と言っています。

何?
>データ転送がより効率的になることがあります
って。

んじゃ、良くならないこともあるって事??

どうやらそのようです。
読み進めると・・・

ただし場合によっては、ネットワークで、この機能をサポートしてない古いルーターやファイアウォールを使用している場合、データ転送が遅くなったり接続が失われたりすることがあります。たとえば、Windows Internet Explorer を使用して、Microsoft Office SharePoint Server にホストされているアプリケーションにアクセスする場合、HTTP トラフィックの速度が低下することがあります。このようになるのは、一部のルーターが受信ウィンドウ自動チューニング機能をサポートしていないためです。

Microsoft Supportより http://support.microsoft.com/kb/947239/ja


物持ち良くて悪かったわね!と言いたいところですが、災いするなら停止するしかないわけで、停止方法は下記の通りです。


1.[スタート]ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]→[アクセサリ]の順にクリックします。

2.[コマンド プロンプト]を右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。

3.ユーザーアカウント制御が表示されたら許可をクリックし、管理者のパスワードを要求するダイアログ ボックスが表示された場合はパスワードを入力して [OK]をクリックします。
確認を要求するダイアログ ボックスが表示された場合は [続行]をクリックします。

4.コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。

    netsh interface tcp set global autotuninglevel=disabled
   
5.コマンドプロンプトを終了しPCを再起動します。


上記の方法以外に、ネットワークアダプターのチェックサムオフロード機能を有効にするという方法もありますが、各ベンダーによって方法が多少異なりますので詳細はご使用のネットワークアダプターのベンダーサイトでご確認を。


無効にする方法を書きましたので、一応、有効にする方法も書いておきますと・・・

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\WinHttp
に、新規DWORD値(TcpAutotuning)を追加し、値データを1にします。

細かく言うと、
1.[スタート] ボタンをクリックし、[検索の開始] ボックスに「regedit」と入力し、Enterキーを押します。

2.レジストリエディタが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\WinHttp を見つけて右クリックします。
   
3.[新規]→[DWORD 値]をクリックします。

4. TcpAutotuning と入力し、Enterキーを押します。

5.[TcpAutotuning]を右クリックし、[修正]をクリックします。

6.[値のデータ]ボックスに 1 と入力し、[OK]をクリックします。

7.レジストリ エディターを終了しPCを再起動します。



余談ですが、Microsoft Support上記抜粋ページにはこんなことも書いてあります。


Windows HTTP Services (WinHTTP) インターフェイスを使用するプログラムに関しては、この機能は既定では無効になっています。WinHTTP を使用するプログラムの例としては、自動更新、Windows Update、リモート デスクトップ接続、Windows エクスプローラー (ネットワーク ファイル コピー)、Sharepoint (WebDAV) があります。


自分とこだけ除外するってか(--;)

これ以外にもSNP(Scalable Networking Pack)が有効な場合の挙動もゴソゴソと問題はありますが、その記事はまた別の記事で。





にほんブログ村 その他日記ブログへ
にほんブログ村




0 コメント♪: