ダルシーのにっき: 引越し業者選びで陥りがちなワナと対策 ベスト3

2010年12月8日水曜日

引越し業者選びで陥りがちなワナと対策 ベスト3



師走ですね(^^)

年明けから段々件数が増え、春先にピークを迎える「引越し」。
自分の家の荷物を運ぶ、ただそれだけなのに結構な額のお金が飛んでいく・・・。
少しでも安くしたいけど、安かろう悪かろうも困る。そんな時、どうしてますか?

満足度ランキングを見たり、ネットで相場を調べたり・・・なんて奔走してますか?

だとしたらそれは時間の無駄遣いです。


今日は引越し業者選びで陥りがちなワナと対策を、引越し業界経験者の立場からご紹介します。
私は公務員から一般企業まで、ご縁があっていくつかの業種・職種を経験させていただきました。
引越し業界もその中のひとつ。
3回に分けてご紹介していきますが、どれか一つでもお役に立てれば嬉しいです♪


ポイントその1:相場を調べても無意味!引越しが決まっているならすみやかに見積を取る。

それでも、「どうしても相場が気になる」という方、手間を省いて差し上げます→引越し運賃の相場
リンクは引越し取扱い件数が全国一多い関東陸運局のHPです。
各地陸運局でも同様のページがありますが、金額に大きな開きはありません。

それでもあくまで目安です。引越しの目安ほどあてにならないものは無い。
なぜなら、家にあるものが人それぞれ違うから。
そこに周辺の道路幅や積み地(今の住所)と卸し地(引越し先)の条件など、諸々の条件が加わると、同条件の引越しなんて皆無に等しくなります。

引越し専門業者では階差で追加料金が発生することは殆どありませんが、兼業業者(普段は運送を行い、引越しシーズンは引越し行う業者)は1階上がるごとに料金アップとか、エレベータが無く階段作業になる場合は料金アップという見積も少なくありません。

そして、見積の時期ですが、こちらも早いに越したことはありません。引越しが半年先でも1年先でも、引っ越すことが決まっているなら今すぐ取りましょう!

ミズモノ商売の引越し業。
引越し業界の「お祭り」的位置づけの繁忙期といわれる3月~4月は、寝ていても仕事は降ってきます。
なので、基本的には繁忙期は満車になるとタカをくくっているものですが、会社としてはふと気になるエアポケットがあります。それは平日。

繁忙期の引越し料金は通常の1.5倍以上。
このかきいれ時にトラックとスタッフを遊ばせてしまうのは大きな痛手です。
繁忙期とはいえ、土日だけでなく平日までもびっしり埋まるという保障は無い。そこで、先付けの仕事を取っておくという安全策を講じます。

繁忙期に限った話ではありませんが、この傾向が一番顕著なのはやはり繁忙期。
業者が「今年はどうなんだろう?」と疑心暗鬼なうちに、先付け顧客になっておくのも手です。

ですが、中には見積もり依頼の電話をすると、繁忙期の引越しの見積はギリギリまで行きたがらない業者もあります。こういう業者は下手に先付けの受注を取って単価が下がるより、繁忙期直前に見積をして少しでも単価を上げようという魂胆です。
そういった場合は、とりあえずその業者は放っておき、見積を取れる業者の見積収集をしましょう。
一番安いところで目星を付けておき、気になるなら最後に比較すれば良い事です。
ただ、大抵、繁忙期直前まで見積を避ける業者の見積は高い。稼ぐ気満々なんですから、想像に易いと思いますが(^_^;) 
実際に繁忙期に入り、競合他社や顧客の今年の傾向が見えてくると、平日でも強気の料金設定をしてくるのは当たり前。会社ですから、利益は追求して当然なのです。

ここで少し、利益計算の仕組みについてお話しましょう。
引越し会社は、トラック1台が1日に稼動したときに稼げる目安を定め、それよりプラスになるように受注を入れていきます。
例えば、1台のトラックの稼ぎを1日15万と設定したとします。その日に1件の引越しで20万円の仕事があれば、その日は目標達成。全車両が目標を達成していればその分黒字が増え、マイナスだった車両分の補填はプラスの車両から行うわけです。
こうして1日の赤字黒字が確定します。
これを月単位・年単位で見ていくと、 赤字傾向に傾く月が必ず出てきます。この閑散期の補填をするのが繁忙期。ここぞとばかりに稼ぐわけです。

後ほど紹介しますが、午後便が安い理由はこういった点にもあるのです。
1日の目標を達成しているトラックとはいえ、遊ばせておくのは勿体無いので、安くても仕事を入れることでさらに黒字を増やしたほうが、会社としてはオイシイわけです。

そう考えると、1日1稼動しか出来ない会社より、1日に2稼動、3稼動出来る技術のある会社のほうが、値引き交渉がしやすいとも言えます。


次は・・・ポイントその2:「ウチは全員正社員です」の呪縛から逃れよ!

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